御在所岳2019/04/22 12:29

御在所岳(1212m)

大沼淳一

 毎日のように夕焼け空をバックに名古屋から遠望される山。日本百名山には選ばれていないが、間違いなく地域から愛される名山である。しかし、このところあまり登っていない。5年ほど前に沢登りをしたくらいのものである。今回は名大医学部大学院生たちに誘われての登山であった。

御在所岳(2)2019/04/22 12:36

前方の霧の中に藤内壁がある


時:2018年11月23日(曇り、高所では雪)
メンバー:名大医学部大学院生8名、大沼&大沼
コースタイム:名古屋6:51-(近鉄)-四日市-(近鉄)-7:58湯の山温泉-(バス)-湯の山温泉ロープウェー下駅8:30-(裏道)-11:30御在所岳山頂駅12:30-14:30湯の山温泉ロープウェー下駅-(バス・近鉄)-名古屋

御在所岳(3)2019/04/22 12:42

 高度を上げていくと霧の中に入る。振り返れば、四日市の化学コンビナートと伊勢湾にさんさんと陽が降り注いでいることがわかる。


名古屋は晴天。しかし、列車が湯の山温泉に近づくにつれて、山頂部が黒い雲に覆われていることが分かった。しかも、積雪があるようだ。バスに乗り継いで、湯の山温泉(ロープウェー乗り場)に着くと今にも降り出しそうな雲行きで、山の方は全く見えない。当初は中道を登る予定だったが、急遽、裏道に変更して歩き始めた。

御在所岳(4)2019/04/22 12:45

ついに雪の中をあるくことになった。 


数年前の豪雨で登山道が流されて裏道はかなり荒れている。昔から初心者コースとして人気があったが、今では注意深く歩かないとルートを見失いそうな箇所がある。ロープウエー駅の裏手から登り始めて蒼滝に出たところがわかりにくい。踏み跡らしき道を急登して細い尾根を進むと、御在所ドライブウェーにつながる太い道に出た。ここを進むと広い谷に出て、この谷を登ると藤内小屋に着いた。豪雨ですっかり流されてしまった小屋は、ボランティアの協力を得て再建されている。ここで雨が降り出し、雨具を着用。

御在所岳(5)2019/04/22 12:48

 着雪した木々が美しい


藤内壁に行くパーティーを左に見送って、急な登りを進む。標高が800m付近からは登山道に雪が積もった状態になり、雨は雪に変わった。木の枝も真っ白に着雪して美しい。下界は晴れているために四日市と伊勢湾が輝いて見える。やがて国見岳方面への分岐点に到着。学生たちの中には装備不足で寒さがこたえているメンバーも出てきたが、とりあえずロープウェー山頂駅を目指すことにする。