鳥海山(2236m)と飯豊連峰 2023 (5)2023/05/18 21:04

梶川尾根から飯豊本山へ続くダイクラ尾根の全貌を望む
5/11 晴れのち雨 梅花皮荘8:00-小国町-(国道113号)-七ヶ宿-国見IC-(東北道)-矢板IC-塩谷町-日光-宇都宮IC-(東北道)-(圏央道)-(東名高速)-名古屋IC22:30-23:00Cラボ2:00-2:30帰宅
  本日は帰名の日。出来るだけ道の駅に寄りながらサンプルを集めることにした。国道113号は新潟と白石を結ぶ幹線国道で、蔵王連峰の南端をかすめて走っている。七ヶ宿町に入って、農産物直売所でワラビを購入。タラの芽やコシアブラがないので聞いてみると、タラの芽は連休中にたくさん出たが終わってしまったことと、コシアブラは全県的に出荷規制されているから売ることが出来ないとの答えであった。次に、七が宿道の駅で、タラの芽とコゴミを購入。そのまま東へ向かうと、宮城県・白石でなく福島県の国見ICに行けることが分かり、その道をたどった。
  東北道を矢板ICで降りて、日光市方面に向かう。塩谷町の湧水の郷しおや農産物直売所でタケノコ(孟宗竹)を購入。日光市の道の駅では買うものがなく、宇都宮方面に向かうと道の駅うつのみやろまんちっく村を見つけて、山ウド、タラの芽、コシアブラを購入した。驚いたことに、ここに並んでいるのは栃木県産ではなく、新潟県魚沼産や宮城県産が並んでいた。コシアブラは魚沼産で、セシウムCs-137が20数Bq/kgの測定結果が店頭表示されていた。
  すでに日は傾き、夕方になってしまった。出来れば夜間走行はしたくなかったがやむを得ない。東北道から圏央道に入り、八王子を過ぎるころから雨雲のせいもあって真っ暗になってしまった。雨脚もそこそこ強くなってきた。東名高速は足柄SAを過ぎて第2東名に入った。この道はトンネルが多く、夜間走行では助かる。トンネル内の照明が明るくて走りやすいのである。豊田JCで間違えないように東名高速に入って、名古屋IC到着。そのままCラボに行って、遅い夕食(本日はありあわせの材料でトマトと鯖缶のパスタ)を食べながらサンプルと野帳の整理を行った。
  ようやく帰宅して風呂に入って寝たのは午前4時であった。全走行距離2100km、長い旅だった。

鳥海山(2236m)と飯豊連峰 2023 (4)2023/05/18 21:01

川入・梅花皮荘付近から飯豊主稜線を望む
5/10 晴れ 起床6:30-朝食7:30-出発8:40(標高300m)-8:50駐車場9:00-飯豊山荘(406m)10:00-12:00梶川尾根・900m地点12:40-飯豊山荘14:00-14:40温身平(450m)15:00-飯豊山荘15:40-駐車場16:40-17:00梅花皮荘
  梅花皮荘を出て1km足らずで林道は閉鎖されていた。除雪は終わっていて路面に雪はないが、秋に外されたガードレールがまだセットされていないし、ガードレールの支柱が雪崩で飛ばされた箇所があちこちにある。これでは、開通まで数週間を要するのであろう。そもそも、落石が無数に落ちているので危険性が高い。
  ここでスキーはあきらめて、梶川尾根を少し登ってみることに決めて、軽装で出発。稜線と谷を埋める雪と新緑、そして美しい渓流。この渓谷に沿って歩くだけでも実に爽やかで楽しい。1時間で飯豊山荘到着。山荘はまだ雪囲いの中で眠っている。橋を渡ってすぐに梶川尾根が始まる。昔も急な登りだと思ったが、今登っても急峻な尾根だ。ゆっくりと高度を上げて、2時間で500m登ったところでお終いにした。引き返し地点からは、宝珠山から飯豊本山に至るダイクラ尾根の全貌が見える。
  梶川尾根を下った後、温身平まで行ってみた。途中でスキーを背負って自転車に乗った若いカップルが下ってくるのに出会った。会津の人たちで、門内沢を下から登って滑走してきたという。先週に続いて2回目だというからすごい。
  温身平の砂防堰堤からは十文字鞍部と石転び沢上部が見える。梅花皮小屋の屋根も見えた。帰路、道端でサンプル用のコゴミを1kgほど採集した。

鳥海山(2236m)と飯豊連峰 2023 (2)2023/05/18 20:55

七つ滝避難小屋で最初の休憩
5/9 快晴 起床6:00-鳥海荘6:00-6:25祓川登山口(1160m)6:50-8:35七つ滝避難小屋(1570m)8:40-10:10大斜面の下端(1950m)10:30-12:00七高山頂上(2230m)13:00-14:30祓川(1160m)15:00-15:20鳥海荘15:30-湯沢-(国道13号)-新庄-(E13号)-山形―南陽-小国町-20:00梅花皮荘
  今日は移動日なので早立ち。朝食をキャンセルして、前日に用意してもらったおにぎりを食べて出発。祓川の駐車場はすでに半分ほど埋まっていた。連休明けでもこの山の人気が人を集めるらしい。隣の会津ナンバーの車の人と話す。うらやましいことにボクより10歳も若い68歳だという。ひざを痛めているので頂上まで届かないかもしれないというが、当方も体力の衰えが激しいので、どこまで行けるかわからない。ともかく、午後1時には引き返すつもりで出発した。
  時速200m(高度差)のペースを維持しながら進んだ。昨日までの雨は1000m以上では雪だったようで、黄砂で黄色くなった雪面の上に新雪が10センチほど積もっている。この時期の新雪はねばねばして滑りが悪く、ターンが難しいのが気がかりである。
七つ滝避難小屋(1570m)で最初の休憩(5分間)をとり、頂上を見上げる大斜面下端(1950m)で昼食を食べた。ここからちょうど1時間半で頂上到着。ゆっくりペースが幸いして足がつる気配はない。良かった 良かった! 会津の人はすでに着いていて、ち
 ょうど滑り始めるところであった。やっぱり10歳若いだけのことはある。
快晴無風が続いているが、日本海はややもやっていて飛島が確認できない。東南方向に月山が大きな山体を見せている。この山の存在感も半端ないものがある。湯殿山の急斜面は滑っているが、あこがれの肘折ルートをやり残しているのが残念である。
 滑走ラインは、大斜面の東端のブッシュの裏側を選んだ。大斜面のほうはすでに数々のシュプールが刻まれていて、スキー場のゲレンデに近くなっていたからである。ブッシュ帯の隙間から裏側に入ると、予想通りにシュプールが2本しか付いていない。ターンしてみると、新雪特有の粘り気がなく、少し浮遊感すら感じる雪質であった。最高! あっという間に大斜面下端まで滑ってしまった。その後も、踏み跡だらけのラインを避けつつ、そこから外れ過ぎないようにシュプールが付いていない斜面を狙いながらどんどん滑っていった。
 七つ滝避難小屋(1570m)を過ぎると雪はずいぶん柔らかくなってきたが難しい雪ではない。祓川口まであとすこしというところで、地元がセットしたポールにつられて無用な藪漕ぎをする羽目になって30分以上も時間をロスしてしまったが、これも愛嬌である。
 スキーをたたんで車に載せて、いざ出発。ここでロードマップを入れた手下げ袋を忘れたことに気がついて鳥海荘に寄ったらフロントに届いていた。それを回収して昨日の山菜買い出しで通った国道108号を湯沢まで下り、湯沢から国道13号に乗り換え、新庄を過ぎたあたりから高速13号に乗って一路南へ。このあたりから見る鳥海山もでかい。左手に船形連峰が見え、右手に葉山が見える。さらに下ると左手に蔵王が見えてきた。そのまま高速で山形を通過し、南陽で国道113号に入って西に進んだ。この日予約した国民宿舎・梅花皮荘は7時前に入らないと夕食が食べられないと言われて夕食だけキャンセルしていたので、どこかで夕食を食べなければならないのだが適当な食堂がない。そのまま飯豊町を過ぎて小国町に入ってしまう。やばい!このままでは非常食のインスタントラーメンを食べるしかない。そう覚悟した時、前方にコンビニがあり、なんとか弁当を手に入れた。

鳥海山(2236m)と飯豊連峰 20232023/05/18 20:50

鳥海荘から鳥海山
 放射能汚染した山菜が売り買いされている実態を調べるために、ネット購入や道の駅での買い上げ調査を行っている。今回は、山スキーを兼ねて鳥海山と飯豊連峰を訪ねる計画を立てた。出発は渋滞がなくなる連休の最終日にした。最初の2日間は雨だったが、なんとか工夫して登山と山菜買い上げ調査を予定通りにクリアすることができた。

2023年5月7日~5月11日
メンバー:大沼&大沼

記録:
5/7 雨 名古屋7:00-松本-長野-新潟-酒田-仁賀保-16:00猿倉温泉・鳥海荘
  一日中雨の中、720kmを9時間走って国民宿舎・鳥海荘に到着。宿舎到着前に、県道の切通しの法面に生えたコゴミを採取。サンプル第1号である。
5/8 雨 鳥海荘9:00-湯沢-鬼首-大崎市・岩出山-栗原市・花山-鳥海荘
  雨はやまない。鳥海山はすっぽりと雨雲の中である。やむなく国道108号をたどり、由利本荘市の「ほっといん鳥海」、岩出山の「あ・ら・伊達な道の駅」、花山の「自然薯の館」、合計3か所の道の駅で山菜を購入。約250kmの走行だった。