よみがえれ長良川 よみがえれ伊勢湾(3)2011/11/04 00:19

シンポジウムへの協賛のお願い文

よみがえれ長良川 よみがえれ伊勢湾(2)2011/11/04 00:14

シンポジウムチラシの裏面

協賛団体を募っています!
目下60団体まで来ています。
なんとか100団体くらいになるといいと思っています。
協賛していただける団体、
すぐにでも大沼あてにメールしてください。
あるいは、電話、手紙でも結構です。
チラシ、必要枚数を言っていただければ、
送ります。
11月21日に第2次チラシを印刷します。
それまでに間に合えば助かります。

よみがえれ長良川 よみがえれ伊勢湾2011/11/03 23:58

シンポジウムー長良川河口堰開門と生物多様性ー
「よみがえれ長良川! よみがえれ伊勢湾!」

この長たらしい名前のシンポジウムを準備している。
会場は、名古屋市中区の鯱城ホール、
定員は780名、
なんとかして、この会場をいっぱいにしたいものである。

愛知県知事選挙、名古屋市長選挙で同時に政策として
掲げられた「河口堰開門試験調査」
この公約を実行に移すために愛知県は
開門調査検討プロジェクトチームを立ち上げた。
従来の諮問委員会なら、ダム建設ムラの御用学者が
圧倒的多数で、ろくな審議もしないで事務局の
役人が書いた答申案をそのまま通すというのがお定まり。
ところが今度は大違い、ダム疑問派が過半数だったために、
意欲的な討論と作業が検討委員自身によって進められ、
開門すべしの答申が出そうな形勢になってきた。

しかし、岐阜県議会がいち早く反対決議をするなど、
開門反対勢力も動き出し、このままではせっかくの答申が
店晒しになってしまいかねない。
そこで緊急企画されたのがこのシンポジウムである。
東海地方だけでなく、全国で環境を守るために戦ってきた
市民の共通の願いである河口堰開門、
是非とも実現したいものだし、これが実現すれば
諌早干潟開門などに向けた動きが一気に加速するだろう。

このシンポジウムへ、多くのみなさんの参加を期待します。

名古屋港水族館でシャチのナミが死んだ2011/01/21 00:30

生命流域作業部会のMLでは、生命観を中心にして、
充実した議論が行われているようですが、
小生はこの問題を動物園・水族館の在り方論として考えています。

そもそも動物園・水族館というのはとても難しい課題を背負い込んでいます。
動物園・水族館の目的は、展示と教育と研究(保護や保存を含めて)という3本柱で説明されますが、
生きた動物を展示することそのものが、この目的に沿いつつ、同時に、違反しているという矛盾なのです。
すなわち、動物園で檻の中に入れられた動物たちは野生から隔離され、
まさに囚われの囚人あるいは家畜状態あるいはノイローゼ状態となります。
このように野生とかけ離れた動物を展示したり、そのことで教育をしたりすることが正しいのかどうか、
このことは動物園・水族館の永遠の悩みであり矛盾なのです。

だからこそ、新しい動物園では、出来るだけ野生に近い形での展示を工夫するようになっていますし、
動物に芸をさせることはいけないことだとして、世界的に中止されるようになりました。
かつて、天王寺動物園ではチンパンジーに鬘をかぶせて、たばこを吸わせたりしていましたし、
東山動物園では、ゴリラショーがありましたが、今では過去のものとなっています。
逆に、旭山動物園のように、生態展示というか、いきいきとした動物の本生に近い姿を展示して
成功を収めています。
ライオンと豹のアイノコ「レオポン」が話題になったことがありますが、
現在では、こういう珍獣作りも、やってはいけないこととして、世界中で中止になりました。

ところが、イルカ・クジラについては、
動物の芸への反省が全くありません。
イルカの調教に暴力が使われているという報告もあります。
ジャンプしたイルカがプール外へ飛び出して死亡するという事故も結構あるようです。
動物園の正しい(?)在り方を求める世界の流れに逆らっているのは、
イルカクジラショーをやっているのが、
シーワールドのようなアミューズメント施設が多いからなのかもしれません。
ちゃんとした水族館では、シャチの飼育そのものをやめたところもあるくらいです。

なぜかというと、シャチは家族単位で暮らし、家族が寄り集まった社会形成すらする極めて社会的な動物です。
そこから切り離して1匹だけプールに隔離した時のダメージははかりしれません。
また、エコロケーションといって、高周波音を発して自己の位置確認をしている動物ですから、
狭いコンクリートのプールに入れられた時には、無数の反射波が跳ね返ってきて、
まさにノイローゼ状態になってしまうと考えられています。
あの巨大な体ですから、少々大型のプールを用意したからといって、
焼け石に水状態のはずです。
高度な知能を持っているし、言語もあると考えられていますから、
隔離幽閉されることによるダメージは、他の動物の比ではないのです。
自然界のシャチの寿命は50年くらいだと言われていますが、
飼育下のシャチの寿命は極めて短いというデータがあります。
これは、シャチが人口水槽に入れられることによって強いストレスを受けていることの証明だと思います。
今回のナミも、自然界の半分の寿命しかなかったことになります。

さて、名古屋港水族館ですが、
シャチホコの名古屋だからシャチが良いと西尾市長が言ったから
目玉動物として採用されたというような話を聞きましたが、事実かどうかの確認はしていません。
少なくとも、水族館の集客の目玉として、大枚をはたいて(税金です)、シャチは購入されました。
ロシアのあやしげな捕獲をあてにして金を積んだこともあったようですが、これは捕獲に失敗して
成立しなかったようです。
仕方なく、太地町に金を積んで借りてきたわけです。

話は飛びますが、アメリカにモンタレー水族館があります。
モンタレー湾に繁茂するジャイアントケルプようするにワカメのジャングルを
大型水槽に展示して大評判をとりました。
我が名古屋港水族館なら、伊勢三河湾のアマモの藻場の展示でしょう。
魚たちが卵を産み、稚魚が育つ揺りかごのような場所です。
ところが、名古屋港水族館での伊勢湾の展示は全く貧相なものです。
名古屋、愛知、東海地方を支えてきた豊饒の海・伊勢三河湾の生態展示をすることなく、
見世物小屋よろしく、イルカのパフォーマンスとシャチの展示で、
集客を図る名古屋港水族館は、まさに、水族館の名に値しない
アミューズメントセンターあるいは見世物小屋なのです。

ナミの死の報道を聞いて
生命流域の再生を目指す私たちの立ち位置から
名古屋港水族館に反省を求め、本来の水族館に立ち戻るべく提言するべきではないかと考えたのは、
以上のような理由からです。

上流域支援2010/10/29 00:14

2010年10月28日朝日夕刊

川田記者から昨日予告があったが、
予想以上に立派な記事だった。
COP10の追い風に乗って、
上流域支援の仕組みを具体的に実現したいと思って
様々な試みを行ってきたが、その思いが少なくとも
新聞記者には通じたということである。