第3回木曽川流域圏シンポジウム ― 2009/12/06 23:54
第3回木曽川流域圏シンポジウム
「御嵩町・産廃処分場問題は終わっていない」
岐阜県御嵩町に計画された巨大産業廃棄物処分場は、産廃処分場問題に関する全国初の住民投票における御嵩町民の勇気と思いやりある決断によって止めることが出来、これによって木曽川下流500万市民の飲み水の安全が確保されました。しかしあれから13年余り経過して、事態は微妙な動きを見せています。産廃業者である寿和工業社長、御嵩新町長、知事の3者会談を受ける形で「計画地利用指針」策定のための検討委員会が設置され、現在はこの指針案のパブリックコメントが募集されている段階です。この委員の人選が不透明で、寿和工業よりの人物が多数選出され、事務局に寿和工業顧問が座り、委員会開催経費の半分を寿和工業が負担するなど心配な展開があり、住民投票で否定されたはずの「産廃処理施設立地の是非」までが議論されています。
以上のような事態を受けて、我々下流域市民は今一度木曽川上流域を見るまなざしが曇っていたことに気がつかされました。住民投票があったころ、安全でおいしい木曽川の水を安くがぶ飲みしておりながら上流がおかれた様々な困難に気がついてこなかったことに愕然とし、上流域支援運動を開始しました。その運動は、御嵩町におけるトラスト林「水源の森みたけ」の購入や、その後の森林整備ボランティア活動として継続してきていますが、まだまだ大きな影響力を発揮するには至っていません。水源基金の設立運動は、中部水道企業団で実現しましたが、名古屋市については河村新市長に要望書を提出した程度で目だった進展がありません。また、名古屋市市民休暇村がある王滝村は日本一(夕張を超える)の公債比率に苦しんでいますが、名古屋市では営業成績の評価から休暇村廃止が俎上に載っています。人口が1000人を切ってしまった王滝村の雇用のうち約100人(パートを含む)を担う休暇村の存在は単に営業成績の評価だけで存廃が決められるべきではないはずですが、名古屋市民の多くはこのことに気がついていません。
こうした現況を反省し、御嵩町で起きつつある事態に注目し、下流域市民にも情報と関心の共有化がはかられ、今一度上流域支援および交流運動をパワーアップすることを意図して本シンポジウムを企画・準備しました。
「御嵩町・産廃処分場問題は終わっていない」
岐阜県御嵩町に計画された巨大産業廃棄物処分場は、産廃処分場問題に関する全国初の住民投票における御嵩町民の勇気と思いやりある決断によって止めることが出来、これによって木曽川下流500万市民の飲み水の安全が確保されました。しかしあれから13年余り経過して、事態は微妙な動きを見せています。産廃業者である寿和工業社長、御嵩新町長、知事の3者会談を受ける形で「計画地利用指針」策定のための検討委員会が設置され、現在はこの指針案のパブリックコメントが募集されている段階です。この委員の人選が不透明で、寿和工業よりの人物が多数選出され、事務局に寿和工業顧問が座り、委員会開催経費の半分を寿和工業が負担するなど心配な展開があり、住民投票で否定されたはずの「産廃処理施設立地の是非」までが議論されています。
以上のような事態を受けて、我々下流域市民は今一度木曽川上流域を見るまなざしが曇っていたことに気がつかされました。住民投票があったころ、安全でおいしい木曽川の水を安くがぶ飲みしておりながら上流がおかれた様々な困難に気がついてこなかったことに愕然とし、上流域支援運動を開始しました。その運動は、御嵩町におけるトラスト林「水源の森みたけ」の購入や、その後の森林整備ボランティア活動として継続してきていますが、まだまだ大きな影響力を発揮するには至っていません。水源基金の設立運動は、中部水道企業団で実現しましたが、名古屋市については河村新市長に要望書を提出した程度で目だった進展がありません。また、名古屋市市民休暇村がある王滝村は日本一(夕張を超える)の公債比率に苦しんでいますが、名古屋市では営業成績の評価から休暇村廃止が俎上に載っています。人口が1000人を切ってしまった王滝村の雇用のうち約100人(パートを含む)を担う休暇村の存在は単に営業成績の評価だけで存廃が決められるべきではないはずですが、名古屋市民の多くはこのことに気がついていません。
こうした現況を反省し、御嵩町で起きつつある事態に注目し、下流域市民にも情報と関心の共有化がはかられ、今一度上流域支援および交流運動をパワーアップすることを意図して本シンポジウムを企画・準備しました。
第3回木曽川流域圏シンポジウム ― 2009/12/06 23:58
期日:2009年12月19日(土) 午後1:00~午後5:30 (開場12:30)
会場:名古屋工業大学F1講義室(正門から入って正面のビル)
(資料代:500円)
<プログラム>
第1部 パネルディスカッション「御嵩町・産廃処分場問題は終わっていない」・・90分
パネラー:前御嵩町長・柳川喜郎さん、御嵩町住民投票直接請求代表者 田中保さん、御嵩町議 岡本隆子さん、小和沢の生物調査を13
年間余りにわたって続けてきたスズサイコの会、(コーディネーター:大沼淳一)
第2部 木曽川にゆかりの音楽
創作楽器「みんみん」奏者: 川合ケンさん
(「みんみん」:川合ケンさん創作の間伐材で製作された弦楽器で市販もされている)
第3部 流域からの報告「生物多様性と木曽川流域圏」
「徳山ダム木曽川連絡導水路反対運動」:近藤ゆり子さん、下流域で長良川河口堰から木曽川水源への復帰を求めて発言をしている東浦町議:神谷明彦さん、中部水道企業団の水源基金を実現する契機をつくった東郷町議:山口洋子さん、「流域自給をつくる大豆畑トラスト」(交渉中)、木曽川水トラストの森林整備活動と水源の森の紹介、
第4部 総合討論
主催:NPO法人「みたけ・500万人の木曽川水トラスト」
連絡先:〒456-0034 名古屋市熱田区伝馬2-28-14 働く人の家気付
E-mail: mitake500npo@yahoo.co.jp
http://homepage3.nifty.com/mitake/ FAX: 052-779-4291
会場:名古屋工業大学F1講義室(正門から入って正面のビル)
(資料代:500円)
<プログラム>
第1部 パネルディスカッション「御嵩町・産廃処分場問題は終わっていない」・・90分
パネラー:前御嵩町長・柳川喜郎さん、御嵩町住民投票直接請求代表者 田中保さん、御嵩町議 岡本隆子さん、小和沢の生物調査を13
年間余りにわたって続けてきたスズサイコの会、(コーディネーター:大沼淳一)
第2部 木曽川にゆかりの音楽
創作楽器「みんみん」奏者: 川合ケンさん
(「みんみん」:川合ケンさん創作の間伐材で製作された弦楽器で市販もされている)
第3部 流域からの報告「生物多様性と木曽川流域圏」
「徳山ダム木曽川連絡導水路反対運動」:近藤ゆり子さん、下流域で長良川河口堰から木曽川水源への復帰を求めて発言をしている東浦町議:神谷明彦さん、中部水道企業団の水源基金を実現する契機をつくった東郷町議:山口洋子さん、「流域自給をつくる大豆畑トラスト」(交渉中)、木曽川水トラストの森林整備活動と水源の森の紹介、
第4部 総合討論
主催:NPO法人「みたけ・500万人の木曽川水トラスト」
連絡先:〒456-0034 名古屋市熱田区伝馬2-28-14 働く人の家気付
E-mail: mitake500npo@yahoo.co.jp
http://homepage3.nifty.com/mitake/ FAX: 052-779-4291
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