俱留尊山(くろそやま1038m) ― 2020/12/22 16:26
俱留尊山(くろそやま1038m)2 ― 2020/12/22 16:31
俱留尊山(くろそやま1038m)3 ― 2020/12/22 16:33
杉林の中を登る
好天の名古屋を出発したのに、鈴鹿連峰は厚い雲の中である。名阪国道で柘植のあたりを通過するときには、なんと雨(西高東低の雨なので、時雨)まで降ってきた。やれやれ紀伊半島の天気はなじみがないだけに難しい。地図を見ると、山がない琵琶湖の影響が大きいことがわかる。北西の季節風、あるいは雪雲がノーガードで南下できる地形となっているのである。
上野ICから国道368号線で南下し始めた頃、ようやく晴れ間も見えてきた。名張をつききってさらに南下し、津市三杉町に入る。合併前の美杉村である。中太郎生(なかたろお)というなにやら由緒ありげな集落にかかると、前方に尖がった山が見えてきた。俱留尊山である。
中太郎生郵便局から登山口までの道が良くわからない。なにしろ地図の準備さえしてこなかったのである。うろうろしていると車が山のほうから下りてきたので、運転していたご老人に道を尋ねた。そのうちに、角の店屋さんのおかみさんが掃除に出てきたのを見つけてさらに道を聞いた。ともかく山のほうに向かって細い道を前進し、途中で草刈りをしていた方のアドヴァイスで、県営のロボット雨量観測所の前に車を駐めた。ここは、偶然にも西浦峠ルートと亀山峠ルートとの分岐点であった。小さな道標も立っていた。
好天の名古屋を出発したのに、鈴鹿連峰は厚い雲の中である。名阪国道で柘植のあたりを通過するときには、なんと雨(西高東低の雨なので、時雨)まで降ってきた。やれやれ紀伊半島の天気はなじみがないだけに難しい。地図を見ると、山がない琵琶湖の影響が大きいことがわかる。北西の季節風、あるいは雪雲がノーガードで南下できる地形となっているのである。
上野ICから国道368号線で南下し始めた頃、ようやく晴れ間も見えてきた。名張をつききってさらに南下し、津市三杉町に入る。合併前の美杉村である。中太郎生(なかたろお)というなにやら由緒ありげな集落にかかると、前方に尖がった山が見えてきた。俱留尊山である。
中太郎生郵便局から登山口までの道が良くわからない。なにしろ地図の準備さえしてこなかったのである。うろうろしていると車が山のほうから下りてきたので、運転していたご老人に道を尋ねた。そのうちに、角の店屋さんのおかみさんが掃除に出てきたのを見つけてさらに道を聞いた。ともかく山のほうに向かって細い道を前進し、途中で草刈りをしていた方のアドヴァイスで、県営のロボット雨量観測所の前に車を駐めた。ここは、偶然にも西浦峠ルートと亀山峠ルートとの分岐点であった。小さな道標も立っていた。
俱留尊山(くろそやま1038m)4 ― 2020/12/22 16:36
入山料看板
西浦峠への道は終始うっそうとした杉林の中を登っていく。やがて前方が明るくなってきて、そこが峠であった。三重県奈良県の県境稜線に着いたのである。西から吹きあがってくる風が冷たいので、あわててカッパの上を着た。ここから頂上までは広葉樹の森となる。
三つ岩のピークからは俱留尊山の東側に対面するようにそびえる大洞山との間に、中太郎生の集落が見下ろせた。このピークの手前の分岐を見逃して、三つ岩まで行ってから行きどまりであったことに気が付いた。展望台として道がつけられていたのであった。分岐まで戻って、約50m下降し、眼前に鋭くそびえる俱留尊山頂を目指す。馬酔木の群落の中を登っていくと、標高1000mあたりから馬酔木に混じって太いブナの木が何本か現れた。山頂に巻き付いたガスがとれない。そのガスの中に小屋が現れた。かつて、夏には売店が営業していたらしいが、今ではシャッターがおりている。
西浦峠への道は終始うっそうとした杉林の中を登っていく。やがて前方が明るくなってきて、そこが峠であった。三重県奈良県の県境稜線に着いたのである。西から吹きあがってくる風が冷たいので、あわててカッパの上を着た。ここから頂上までは広葉樹の森となる。
三つ岩のピークからは俱留尊山の東側に対面するようにそびえる大洞山との間に、中太郎生の集落が見下ろせた。このピークの手前の分岐を見逃して、三つ岩まで行ってから行きどまりであったことに気が付いた。展望台として道がつけられていたのであった。分岐まで戻って、約50m下降し、眼前に鋭くそびえる俱留尊山頂を目指す。馬酔木の群落の中を登っていくと、標高1000mあたりから馬酔木に混じって太いブナの木が何本か現れた。山頂に巻き付いたガスがとれない。そのガスの中に小屋が現れた。かつて、夏には売店が営業していたらしいが、今ではシャッターがおりている。
俱留尊山(くろそやま1038m)5 ― 2020/12/22 16:40
俱留尊山頂にて
元売店から頂上に立つもう一つの小屋まで物資運搬用のモノレールが引かれていた。頂上に近づくと人声がして、10人ほどの登山者が昼食を食べていた。我々も、空いているベンチに腰かけて昼食にした。西浦峠ルートでは下山中の登山者5人とすれ違ったが、奈良県側の曽爾高原から亀山峠を経て登る登山者が多いことが分かった。聞こえてくる会話はすべて関西弁である。残念ながらガスが濃くて景色は何も見えない。
下山は亀山峠ルートにした。西浦峠側と違って、いきなりロープが張られた岩場の下降になる。高度差120mを降りきると、目の前には二本ボソのピークがそびえたっている。先ほどのモノレールは頂上から西側の斜面を下って行く。いったいどこへ行くのだろうか?
元売店から頂上に立つもう一つの小屋まで物資運搬用のモノレールが引かれていた。頂上に近づくと人声がして、10人ほどの登山者が昼食を食べていた。我々も、空いているベンチに腰かけて昼食にした。西浦峠ルートでは下山中の登山者5人とすれ違ったが、奈良県側の曽爾高原から亀山峠を経て登る登山者が多いことが分かった。聞こえてくる会話はすべて関西弁である。残念ながらガスが濃くて景色は何も見えない。
下山は亀山峠ルートにした。西浦峠側と違って、いきなりロープが張られた岩場の下降になる。高度差120mを降りきると、目の前には二本ボソのピークがそびえたっている。先ほどのモノレールは頂上から西側の斜面を下って行く。いったいどこへ行くのだろうか?
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