鳥海山・森吉山・秋田駒ケ岳・飯豊温身平2021/06/04 13:03

ようやく見えた鳥海山 


コロナ禍2年目を迎えて、山スキーのチャンスは依然として限られている。昨シーズンは、山スキーはおろかスキーそのものがゼロという悲惨な状況であった。今年も、わずかに御岳スキー場で2泊3日のゲレンデスキーをしただけで、山スキーはゼロ。最後の望みだった5月連休の立山への参加が難しくなり、このままでは2年連続で山スキーゼロになりそうな大ピンチであった。今年こそはと思って、シールのノリをアイロンではがして、新しいノリを塗って準備万端だったはずだったのに・・・
 そこで急遽計画・実行したのが連休前の東北遠征である。ぎりぎりまで他の仕事が入っていたので、下調べがほとんどできないまま、えいやっと鳥海山麓の国民宿舎・鳥海荘を2泊、秋田駒ケ岳山麓・田沢湖高原のホテル2泊、飯豊連峰・長者ヶ原の国民宿舎・梅花皮荘2泊を予約して、4月25日の早朝、名古屋を出発した。車には山スキーの道具、山菜保存用クーラーボックス、土壌放射能調査用器具類、GPS連動空間放射線量計測装置ホットスポットファインダー(HSF)などを積み込んだ。つまり、山スキーと放射能汚染調査を兼ねた遠征なのである。

鳥海山・森吉山・秋田駒ケ岳・飯豊温身平(2)2021/06/04 13:07

県道法面のコゴミ群落


メンバー:大沼&大沼
4/25(曇り) 名古屋7:30-松本-長野-上越-新潟-村上-酒田-由利本荘-16:40鳥海町・鳥海荘
 中央道から長野道、北陸道を経て新潟を通り、村上市からは国道7号線を走って秋田県に入る。新潟通過時に雨が降ったがほとんどは曇り、連休前ということで渋滞もなく順調に走った。Google map検索で10時間と出たルートを約9時間で目的地に到着することができた。酒田通過時から大きな鳥海山が見えたが中腹以上は厚い雲に隠れて見えなかったのが残念なことだった。何度も通っているルートであるが、由利本荘から鳥海荘へのルートが難しい。予定では、にかほ市から県道43号に入って国道108号を経て鳥海荘に入るつもりだったが、全く別ルートをたどることになった。わが車にナビなどは積まれていない。もちろん携帯電話やスマホも持っていない。2000年版のロードマップが唯一の頼りなのであるが、近年老眼が進んで細かい文字が見えないのである。
 土曜日だというのに宿は空いていて、夕食の時に見たところでは宿泊客は我々を入れて10数名である。なのに、由利本荘市から1名あたり3000円の宿泊補助が出ているということで合計6000円も割引してもらった。なんとも気の毒なことである。

鳥海山・森吉山・秋田駒ケ岳・飯豊温身平(3)2021/06/04 13:16

今日は猿倉口までだった


4/26(晴れ・中腹以上は終日ガス)出発8:30-8:45ホテル・フォレスタ鳥海入り口(標高430m)9:00-奥山牧場-堰口-12:00猿倉登山口(標高1000m)12:30-14:30フォレスタ鳥海入り口15:00-花立牧場方面県道法面でコゴミ採取-15:50鳥海荘
 朝起きると、車の屋根が白い。夜半に雪が降ったらしい。平地の天気予報では晴天のはずが、鳥海山は厚いガスに覆われている。宿を出発してすぐにみぞれまで降ってきた。とりあえず祓川まで上がって、登れるところまで登ろうと出発したのだがフォレスタ鳥海入口に除雪車が道を塞いで止めてあり、通行禁止の看板が立っていた。しばらくすると除雪作業関係者が上がってきて、開通は28日からで今日も明日も入れないという。しまった!事前の準備不足がさっそく出てしまった。ここから板を担いで登るのはつらい。あっさりとあきらめて、空身で山菜を取りながら猿倉登山口あたりまで登ることにした。
 残雪の縁に出たばかりのフキノトウが大量にあったので、それを採りながらきれいに除雪された舗装道を上がっていった。猿倉登山口までは落差が570m、誰とも会わない。鳥海荘のフロントのおばちゃんが、昨日は堰口まで車で上がれたと言っていたが、どうやら日曜日で除雪作業が休みで、堰口まで通れたらしい。(※ブナの木スキークラブの面々が1週間前の日曜日に堰口まで車で入れたが、その翌日はだめだったということが帰名してから判明した。)
 猿倉登山口からは森吉山、秋田駒ケ岳、岩手山、和賀岳が遠望された。ここで昼食を食べて下山。昨日車の窓から確認したコゴミを採りに行き、ちょうど頃合いのコゴミを2 kgほど採った。鳥海山は終日姿を現さなかった。