越後駒ヶ岳 ― 2014/04/28 00:38
道行山から午後の陽光に輝く越後駒ヶ岳
(斜面には我々のシュプールが見える)
越後3山の盟主・駒ヶ岳はなかなか近づきがたく、遠くからその堂々たる山容を眺めるだけだった。それが10年ほど前、奥只見湖の源流部・銀山平から長い長い尾根をたどれば山スキーで登れることを知った。ただし、スキーで山頂を往復できる期間は限られている。シルバーラインのトンネルが開通して銀山平に入れるようになる3月下旬から4月中旬までである。
福島原発事故発生以来、山スキーに行ける日が減ってしまった。なんとか隙間を縫って、今年は白馬乗鞍、戸隠(飯綱山・高デッキ山)、富士山(須走ルート)と頑張ってきて、4山目に越後駒ヶ岳を選んだ。初日に登りきれなかった場合に備えて、銀山平の民宿を予約して前夜発1泊2日の計画である。
(斜面には我々のシュプールが見える)
越後3山の盟主・駒ヶ岳はなかなか近づきがたく、遠くからその堂々たる山容を眺めるだけだった。それが10年ほど前、奥只見湖の源流部・銀山平から長い長い尾根をたどれば山スキーで登れることを知った。ただし、スキーで山頂を往復できる期間は限られている。シルバーラインのトンネルが開通して銀山平に入れるようになる3月下旬から4月中旬までである。
福島原発事故発生以来、山スキーに行ける日が減ってしまった。なんとか隙間を縫って、今年は白馬乗鞍、戸隠(飯綱山・高デッキ山)、富士山(須走ルート)と頑張ってきて、4山目に越後駒ヶ岳を選んだ。初日に登りきれなかった場合に備えて、銀山平の民宿を予約して前夜発1泊2日の計画である。
越後駒ヶ岳(2) ― 2014/04/28 00:41
みみずく広場から見た越後駒ヶ岳
(登りのルートはこの裏側である)
2014年4月18日~19日
メンバー:女性4名、男性3名 平均年齢61歳(45~69歳)
コースタイム:
4/17 大沼宅17:30-(中央道・長野道)-豊田飯山IC-(国道117号)-越後川口-堀の内-23:40シルバーラインゲート前(みみずく公園)
4/18(晴れ)起床5:00-出発6:00-(シルバーライン)-6:30銀山平・石抱橋(777m)6:54-8:00尾根取付き点(830m)8:15-(スキーを担ぐ)-支尾根分岐(955m)8:51-支尾根分岐(1022m)9:04-10:28主稜線・無名ピーク(1235m)11:05-11:38支尾根1030m地点12:00-(柳沢に向かって支尾根を滑る)-12:10道行山取付き点(835m)(895mまで2回登って滑る)13:30-14:38石抱橋(777m)-15:00民宿・樹湖里(きこり)
4/19(晴れ)起床4:30-石抱橋(777m)6:14-7:15道行山取付き点(840m)7:27-8:18支尾根分岐(1060m)8:28-9:13道行山(1298m)9:22-小倉山通過(1370m)10:01-10:14(1420m地点で昼食)10:27-ニセコマ(偽駒ヶ岳1763m)11:26-11:40(1845m地点)11:48-(スキーを担ぐ)-12:00駒の小屋(1900m)12:07-12:30越後駒ヶ岳(2003m)12:49-13:00ニセコマ(1763m)-13:24(1240m地点・シール装着)13:35-14:00道行山(1298m)14:06-(白谷よりの尾根に入ってしまってシールで30mほど登り返す)-15:00取付き点(840m)15:15-16:06石抱橋(777m)16:30-シルバーラインを経て、湯之谷温泉郷で入浴、薬師ソバ-国道117号経由で豊田飯山IC-長野道・中央道-1:20大沼自宅
(登りのルートはこの裏側である)
2014年4月18日~19日
メンバー:女性4名、男性3名 平均年齢61歳(45~69歳)
コースタイム:
4/17 大沼宅17:30-(中央道・長野道)-豊田飯山IC-(国道117号)-越後川口-堀の内-23:40シルバーラインゲート前(みみずく公園)
4/18(晴れ)起床5:00-出発6:00-(シルバーライン)-6:30銀山平・石抱橋(777m)6:54-8:00尾根取付き点(830m)8:15-(スキーを担ぐ)-支尾根分岐(955m)8:51-支尾根分岐(1022m)9:04-10:28主稜線・無名ピーク(1235m)11:05-11:38支尾根1030m地点12:00-(柳沢に向かって支尾根を滑る)-12:10道行山取付き点(835m)(895mまで2回登って滑る)13:30-14:38石抱橋(777m)-15:00民宿・樹湖里(きこり)
4/19(晴れ)起床4:30-石抱橋(777m)6:14-7:15道行山取付き点(840m)7:27-8:18支尾根分岐(1060m)8:28-9:13道行山(1298m)9:22-小倉山通過(1370m)10:01-10:14(1420m地点で昼食)10:27-ニセコマ(偽駒ヶ岳1763m)11:26-11:40(1845m地点)11:48-(スキーを担ぐ)-12:00駒の小屋(1900m)12:07-12:30越後駒ヶ岳(2003m)12:49-13:00ニセコマ(1763m)-13:24(1240m地点・シール装着)13:35-14:00道行山(1298m)14:06-(白谷よりの尾根に入ってしまってシールで30mほど登り返す)-15:00取付き点(840m)15:15-16:06石抱橋(777m)16:30-シルバーラインを経て、湯之谷温泉郷で入浴、薬師ソバ-国道117号経由で豊田飯山IC-長野道・中央道-1:20大沼自宅
越後駒ヶ岳(3) ― 2014/04/28 00:44
石抱橋から越後駒ヶ岳
(う~ん、遠いなぁ)
4/17 初日の早朝スタートを考えると、夜中の12時までにはシルバーラインのゲート前に着いておきたいので、名古屋を17:30に出発した。名古屋を出発する時点で、銀山平の民宿の電話番号をカーナビに入力し、上越から北陸道を指示する音声ガイドを無視して長野道・豊田飯山ICで降りて、国道117号を北上した。越後川口から関越道にのったところから初めてカーナビに従うことにしたのだが、これが大失敗。小出から国道352号線で枝折峠方面へ向かうべきところを、国道252号線で只見、会津若松方面へ進んでしまった。目標到達時間が突然5時間も延びている。おそらく、原因は国道352号線が冬季閉鎖になっているので、銀山平に行くために只見から桧枝岐へと回り込むルートを指示したものと思われる。ともかく30分ほどのタイムロスがあったが、なんとかシルバーラインのゲート横のミミズク公園(清潔な便所もついている)に11時40分に着いて、12時に寝ることが出来た。
(う~ん、遠いなぁ)
4/17 初日の早朝スタートを考えると、夜中の12時までにはシルバーラインのゲート前に着いておきたいので、名古屋を17:30に出発した。名古屋を出発する時点で、銀山平の民宿の電話番号をカーナビに入力し、上越から北陸道を指示する音声ガイドを無視して長野道・豊田飯山ICで降りて、国道117号を北上した。越後川口から関越道にのったところから初めてカーナビに従うことにしたのだが、これが大失敗。小出から国道352号線で枝折峠方面へ向かうべきところを、国道252号線で只見、会津若松方面へ進んでしまった。目標到達時間が突然5時間も延びている。おそらく、原因は国道352号線が冬季閉鎖になっているので、銀山平に行くために只見から桧枝岐へと回り込むルートを指示したものと思われる。ともかく30分ほどのタイムロスがあったが、なんとかシルバーラインのゲート横のミミズク公園(清潔な便所もついている)に11時40分に着いて、12時に寝ることが出来た。
越後駒ヶ岳(4) ― 2014/04/28 00:49
対岸に銀山平の民宿を見ながら、北又川左岸を進む
4/18 ゲートが開くのが6時なので、5時起床。快晴の空にピンク色に染まった駒ヶ岳の雄姿が目に飛び込んでくる。昨夜作ったイナリズシを食べて出発。たくさんの車が待っていたが、その多くは奥只見・丸山スキー場をめざすものだ。我々は彼らと別れて、トンネルの途中から銀山平に出る。駒ヶ岳方向へ雪の廊下を進むと、銀山平の民宿エリアに出てしまったが、これは行き過ぎでUターン。石抱橋には4台ほどの車が止まって、すでに登る準備をしている。見上げれば越後駒ヶ岳から中ノ岳に向かう雪の稜線が屏風のようにそびえている。しかし、目標とする駒ヶ岳までは結構遠そうだ。標高が777mなので、頂上(2003m)までの落差は1226mだが、道行山や小倉山を越えるので、約1500mの登りである。
4/18 ゲートが開くのが6時なので、5時起床。快晴の空にピンク色に染まった駒ヶ岳の雄姿が目に飛び込んでくる。昨夜作ったイナリズシを食べて出発。たくさんの車が待っていたが、その多くは奥只見・丸山スキー場をめざすものだ。我々は彼らと別れて、トンネルの途中から銀山平に出る。駒ヶ岳方向へ雪の廊下を進むと、銀山平の民宿エリアに出てしまったが、これは行き過ぎでUターン。石抱橋には4台ほどの車が止まって、すでに登る準備をしている。見上げれば越後駒ヶ岳から中ノ岳に向かう雪の稜線が屏風のようにそびえている。しかし、目標とする駒ヶ岳までは結構遠そうだ。標高が777mなので、頂上(2003m)までの落差は1226mだが、道行山や小倉山を越えるので、約1500mの登りである。
越後駒ヶ岳(5) ― 2014/04/28 00:54
やせた尾根を登る
シールを貼って、7時前には出発できた。引き返し時刻を午後2時として、頂上まで7時間の余裕がある。とりあえず北又川左岸の雪原を進むと、水際に雪がなくて崖になっているところに出てしまった。見上げれば7~8mほど上に林道が走っていて、その上を進むらしい。しかし林道の縁が雪庇になっていて越えられない。やむなく数百メートル戻って、林道に上がった。3本目の支流である柳沢から道行山(1298m)に続く支尾根を登るつもりだったのだが、2本目の骨投沢を越えたところでいきなり右手の斜面を登っているシュプールとツボ足のトレースを見つけた。これを無視してなおも左岸を進むと急斜面のいやなへつりになった。ここで北股川の水際まで下りれば簡単に左岸を柳沢まで進むことが出来たのだが、初めての山域だったためにそれが見抜けなかった。先ほどのトレースの残像に引きずられてしまって方針を変更し、道行山の東側の無名ピーク(1235m)を経て道行山にアプローチすることにした。初めは結構急な斜面なのでスキーを担いで100mほど登った。地図を見れば、ここを越えればシール登行が出来そうだったので軽い気持ちだった。ところが支尾根の上に出てみると、地図から想像したよりも尾根が細く、シールでは登りにくい。なんとそのまま無名ピークまでスキーを背負ったままツボ足で登ることになってしまった。しかも、無名ピークから道行山に続く主稜線がコルの部分で厳しい様相を見せている。両側が切れていて、しかも数mの雪庇付の崖を越さなければならない様である。
シールを貼って、7時前には出発できた。引き返し時刻を午後2時として、頂上まで7時間の余裕がある。とりあえず北又川左岸の雪原を進むと、水際に雪がなくて崖になっているところに出てしまった。見上げれば7~8mほど上に林道が走っていて、その上を進むらしい。しかし林道の縁が雪庇になっていて越えられない。やむなく数百メートル戻って、林道に上がった。3本目の支流である柳沢から道行山(1298m)に続く支尾根を登るつもりだったのだが、2本目の骨投沢を越えたところでいきなり右手の斜面を登っているシュプールとツボ足のトレースを見つけた。これを無視してなおも左岸を進むと急斜面のいやなへつりになった。ここで北股川の水際まで下りれば簡単に左岸を柳沢まで進むことが出来たのだが、初めての山域だったためにそれが見抜けなかった。先ほどのトレースの残像に引きずられてしまって方針を変更し、道行山の東側の無名ピーク(1235m)を経て道行山にアプローチすることにした。初めは結構急な斜面なのでスキーを担いで100mほど登った。地図を見れば、ここを越えればシール登行が出来そうだったので軽い気持ちだった。ところが支尾根の上に出てみると、地図から想像したよりも尾根が細く、シールでは登りにくい。なんとそのまま無名ピークまでスキーを背負ったままツボ足で登ることになってしまった。しかも、無名ピークから道行山に続く主稜線がコルの部分で厳しい様相を見せている。両側が切れていて、しかも数mの雪庇付の崖を越さなければならない様である。
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