那須連峰・三本槍岳(5)2009/02/19 12:50

前岳大斜面

下りは、このコースで最高の斜面であった。
しかし、登りはなかなか手ごわく、緊張しながら
雪面の波打ったあたりを狙ってライン取りして登った。
先行した人のシュプールがクトーの突き刺さった孔でだけわかる状態である。小生はあいにくクトーを車の中に忘れてきてしまった。
相棒にはクトーを着けてもらって、こちらはひたすらスキーのエッジ頼みで登った。

那須連峰・三本槍岳(6)2009/02/19 12:52

清水平から三本槍岳

ついに難関の斜面を突破して清水平に到着。
ようやく前方に、目指す三本槍岳が見えた。

那須連峰・三本槍岳(7)2009/02/19 12:55

三本槍岳山頂

ようやく到着。
すでに西の空は低気圧の雲が接近して、
さっきまで見えていた山が見えなくなっている。
まもなく、この山頂も雲の中に入ってしまう。
大急ぎでシールをはずして、滑走の準備にとりかかった

那須連峰・三本槍岳(8)2009/02/19 15:31

噴煙上げる茶臼岳(三本槍岳山頂から)

茶臼岳の西面からは盛んに噴煙が上がっている。
すでに低気圧接近でガスがかかりはじめている。
急がなくっちゃ~

那須連峰・三本槍岳(9)2009/02/19 15:34

清水平から剣が峰、朝日岳

三本槍岳からちょっとうれしい斜面を滑って、
清水平に降りた。
ゆるいのぼり返しがあるが、ここは雪面が硬いので
スキーを担いで越えた。
あとは前岳の急斜面である。
硬くなければ適度の斜度だが今日はかなり硬い。
ちょっと緊張しながら滑り始めたが、なんとかエッジが食いついてくれて
気持ちの良い滑走になった。

ふと見ると、尾根筋をスキーを背負って下山している人がいる。
今日出会った4人目のヒトである(一人はスノーシューだった)。
急斜面を滑り終えて、スキー場へと続く広い緩斜面に出たところで
お茶を飲んでいると、この人物が降りてきた。
ビンディングでも故障したのかと聞いてみたら、
「硬くて怖かったので、尾根を担いで下ったのです」との答えだった。
これも立派な判断である。
我々の前でスキーをはいて下っていく足前はそこそこ、
これだけのスキルをもっていて、担いだのはそれなりの勇気というものである。感心してしまった。

あとは気持ちの良いブナ林を快調にツリーラン。
難なくスキー場に着いた。

県道を伝いながら西那須野まで走り、再び高速に乗って
東京を目指した。
今日は西船橋の娘の家に泊めてもらうのだ。