第1回 ビオカフェ開催案内2010/01/17 12:51

ビオカフェ第1回「生物多様性を考える」のご案内
外来種・移入種による撹乱とその修復

とき: 1月22日(金) 午後6:30~9:00 (開場 6:00)
ところ: らくだ書店・本店2F喫茶コーナー
     (地下鉄・吹上駅1番出口から北東に徒歩5分)
参加費: 無料
   (ただし、有料で焼立てパンとコーヒーがご注文いただけます)

ビオカフェは専門家と市民が対等な立場で科学のことを議論する場です。コーヒーを飲みながら気軽に議論に参加してください

<今回のテーマについて>
生物多様性条約締約国会議COP10が今年の10月名古屋で開催されます。とかくわかりにくいといわれる「生物多様性」ですが、その練習問題は身近な所にたくさん転がっています。ブラックバスやブルーギルの放流が正しくないことは広く知られてきましたが、善意で行われるホタルやメダカ、コイなどの放流や園芸種スイレンの投げ込みなども生物多様性を撹乱させています。しかし、水辺の復活再生をめざして行動してきた人々の間からさえ、これらの生物の放流を願う声が聞こえてきます。釣り愛好者の願いも各地で生物多様性と衝突しています。ではどうすれば良いのでしょうか。複数の専門家の見解と、市民の素朴な願いや想いとを気軽にぶつけながらみんなで考えてみましょう。

<ご参加いただく専門家>
矢部隆さん(愛知学泉大学:動物学)、野呂達也さん(コミュニケーションアート専門学院:哺乳類学)小菅崇之さん(ため池の自然研究会:水草)、飯尾俊介さん(ため池の自然研究会:水草)土山フミさん(名古屋市環境科学研究所:水質科学)浅香智也さん(三河淡水生物ネットワーク:魚類学)、中村肇さん(ため池の自然研究会:水草)


<主催:生物多様性条約市民ネットワーク(略称:CBD市民ネット)生命流域作業部会>
連絡先:大沼淳一 465-0091 名古屋市名東区よもぎ台1-1704
     TEL & FAX 052-779-4291
Email: nw4j-oonm@asahi-net.or.jp

協力:らくだ書店(本店)http://www.rakuda.ne.jp/honten

サイエンスカフェについて2010/01/17 12:55

<サイエンスカフェ運動について>
 狂牛病が人に感染する可能性を認めながらイギリス科学委員会は「感染しない」の見解を発表しました。感染する可能性を認めるとイギリス社会への影響が大きすぎることから選択された政治的見解でした。このように科学者が科学の範疇の中で判断できない領域が激増しています。科学技術の肥大化が不可知領域あるいは不確実性領域にぶちあたっている結果です。アメリカの核物理学者アルヴィン・ワインバーグはこの領域のことをトランス科学領域と呼びました。彼は、「科学によって問うことはできるが、科学によって答えることのできない問題群からなる領域」と定義しているようです。実証科学と似非科学との間の領域であるということも出来ます。
ヒト狂牛病の発生でイギリス科学委員会見解は破綻しました。この事件が発端となって、イギリスをはじめとするヨーロッパ各国で、サイエンスショップあるいはサイエンスカフェ運動が開始されました。科学者が(愚かな、あるいは知識の欠落した)市民に科学のことを教えるという従来型の欠落モデルを捨てて、科学者と市民が対等の立場で科学の進め方について議論する場です。日本でも、大阪大学、北海道大学、名古屋市立大学、名古屋大学などで同じような試みが開始されています。
CBD市民ネット・生命流域部会では、生物多様性をテーマとしたサイエンスカフェを「ビオカフェ」と名づけて、COP10本番までの10ヶ月間に毎月1回くらいのペースで行う計画です。