比叡山20152015/05/31 20:30

JR比叡山坂本駅から比叡山に向かう 


使い残しの青春18キップを使って比叡山を横断するプログラムは、2010年9月に一度やったことがある。暑い日で、最後の鴨川歩きはヘロヘロだった。今年は3月31日にやったのでとても快適だった。おまけに鴨川は桜が満開で最高のフィニッシュだった。

メンバー:大沼&大沼
3/31(晴れ) 出発5:15-一社5:35-5:55名古屋6:10―6:50大垣6:54-7:29米原7:31-8:23山科8:28-8:37比叡山坂本(100m)8:45-10:00根本中10:30-比叡山三角点(848m)-きらら道(途中で昼食休憩)-きらら道登山口-修学院離宮-高野川堤防-鴨川河川敷-高瀬川―京都駅17:01-17:55米原18:18-18:49大垣18:54-19:26名古屋

比叡山2015(2)2015/05/31 20:34

日吉大社の鳥居


4時半に起きて、始発の地下鉄に乗った。名古屋駅の改札口を青春18の愛用者と思しき人々がぞろぞろと入っていく。なにしろ2300円で一日乗り放題なのだから、乗るなら始発列車である。大垣、米原、山科で乗り換えて坂本駅に着いたのが8時37分だった。駅前の道を比叡山に向かって進むと日吉大社の鳥居にぶつかる。ここを左に曲がれば比叡山ロープウェー(坂本側)乗り場方面だが、我々は正面の階段を上って進んだ。今日は前回と違うルート、横川地域を経て比叡山に達するつもりだったのだが、この分岐点で運命は決まってしまい、前回と同じルートを歩くことになってしまった。正解は日吉大社の鳥居をくぐって、大社の境内に入らなければならなかったようである。

比叡山2015(3)2015/05/31 20:38

延暦寺東塔


階段が終わってしばらく進むと、立派な寺院がある。この境内から後ろを振り返ると琵琶湖が見渡せた。しかし、琵琶湖が見えたのはここだけで、あとは見通しのきかない森の中を進む。約2時間で宿坊到着。まるでホテルのような施設だ。このあたりからどっと人の波の中を歩くことになる。根本中堂は工事中だったが、中に入ってみることが出来た。この中堂の前で、思いがけず宮澤賢治の歌碑を見つけた。賢治は両親を伴って比叡山を訪れたらしい。なにしろ熱烈な法華経信者だったから、法然や親鸞も学んだ比叡山には特別の思いがあったのであろう。

比叡山2015(4)2015/05/31 20:40

比叡山頂三角点にて


 中堂から東塔に行き、回廊の下をくぐったところで左手を見上げると、細い階段が比叡山山頂方向に向かって上がっているのを見つけた。前回はこれを発見できずに、比叡山山頂部をぐるりと迂回して駐車場に出てから山頂に向かったが、今日はダイレクトに山頂に達することが出来た。見通しのきかない木立の中に一等三角点がある。

比叡山2015(5)2015/05/31 20:42

修学院離宮


下山は、駐車場を経て比叡山ロープウェー(京福電鉄)山頂駅の手前で右に折れ、廃業した茶店の手前で左に折れて森の中に入る。これが「きらら道」である。かつて親鸞が通り、比叡山の荒法師たちが京の町に押しかけるときに使った道である。「きらら」は雲母のことであり、風化した花こう岩帯を下っていく。途中で木立が切れたところで昼食をとり、なおも下っていくと、鉄条網が現れた。修学院離宮を囲む鉄条網であり、宮内庁の看板が貼ってあった。この鉄条網に沿って急な道を下っていくと、音羽川の整備された散歩道にぶつかった。ここがきらら道の登山口である。散歩道を川に沿って下っていくと右手には修学院離宮の田んぼや畑がバリケード越しに見える。