ガイド登山遭難2010/03/04 10:35

昨日(3/3)の朝日新聞の記事である

正月に寺地山で遭難してヘリで救助されたという新聞報道は知っていたが、その詳しい事情については初めて知った。
このルートは、5年ほど前の5月連休に入山し、
北の股岳を経て太郎衛平の小屋に入り、翌日黒部五郎岳、三俣蓮華岳を経て双六小屋までの縦走に成功した懐かしいコースである。
この山域は豪雪地帯であるだけに、厳冬期は厳しい。
この時期にここに入ろうというのだからよほど技量と体力に自信があったのであろうが、最後に携帯電話でヘリを呼ばざるを得なかったのは情けない。
頭までもぐったとあるが、彼らは輪かんじきあるいはスノーシューだったのだろうか。これがスキ-ならだいぶ違ったであろう。日本の近代登山黎明期には、北アルプスで盛んにスキーが使われている。それが、正統派の山屋さんはあまりスキーを使わなくなってきているような気がする。それに代わって、スキー重視の山スキー屋が、結構難しい山域に入ってきている。
道具としてのスキーの有効性がもっと見直されていいのではないだろうか。
ガイド登山の問題点については、すでにトムラウシ山遭難事件で考察したので詳述はしないが、日本のガイドのステータスの低さ、その原因かもしれない技量への信頼度の低さ、養成と認証のシステムの脆弱性などを指摘したい。また、ついてまわりのガイド登山では山の楽しみが半減するし、いつまでたっても技量が向上しないことを再度言っておきたい。

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