北海道山スキー行 ― 2011/02/23 13:10
岩内岳GPS軌跡
時:1月27日~31日
天気:連日の吹雪
山スキー仲間が岩内に温泉付き別荘を購入したので、
そこをベースにしてニセコ連峰を歩いてみようと総勢9人で出かけた。
安い航空券なので、初日は夜便で札幌泊。
翌日、レンタカー(ハイエースの一番大きいタイプ)で小樽経由で岩内へ向かう。
途中、余市の魚屋さんで豪華な海鮮類を買い出し。7800円也のアンコー1匹、3000余円の天然ヒラメ(座布団のような)1匹、毛ガニ9ハイ(1400円也・・・お値打ちだった)、ホッキ貝9個、ツブ貝、大きなマダラ1匹・・・。
ついでにニッカウイスキーの醸造所を見学して上等なウィスキーの試飲でいよいよマッタリ気分となり、本日はスキーどころではない。
峠を超えていよいよ岩内について、さらに野菜やコメを調達し、
山用ガスコンロのボンベ(カーマみたいな店で、なんとEPIが買えた)などを入手。
別荘は、標高100mの丘の上、岩内の街を見下ろす高台にある。
湾の向こうには泊原発が見える。
まずは入口のドアを開くために雪かき作業。
道路から玄関までの10mほどの斜面に道を切り開くだけでも1時間ほどかかってしまった。
部屋に入って薪ストーブに点火すると一気にあたたくなる。
浴室は木の浴槽で、53度の源泉があっという間に湯船をいっぱいにしてくれる。まさに源泉かけ流しである。
風呂上りのビールが格別であったが、その後の豪華海鮮づくし、
まさに「この世のものとも思われない」ごちそうであった。
29日
降り続く雪のために、昨日開いた道がすでにない。
別荘からシールで登行開始。
あけぼの学園までは除雪の跡がある道路をたどり、
学園のうしろから尾根にとりついた。海辺のせいで、
やや重の新雪が30~40センチのラッセル。
結構つらいものがある。
何しろ初めての山域なので、地図を確認しながら尾根に忠実に進んだ。
想定外だったのは、斜度が予想より不足しているのと、樹木の密度がやや濃いことである。天気も吹雪模様。一度だけ薄日が差しかけたがすぐに暗い吹雪に戻った。
ラッセルを続けること約3時間、高度計で650mを確認したところで
引き返すことにした。
岩内岳頂上は1090mだから、頂上まではまだ500m近くある。
下りも傾斜が緩いのでほとんど滑らない。
先頭は下りもラッセルを強いられてしまった。
もちろん登りのトレールを利用したのであるが、それでも滑らない。
ルート図のGPS軌跡が2本線になっているところは、
登りのトレールが消えてしまったところである。
ようやく、取り付点の上部に来たところで少しだけ急斜面があって、
そこだけはちょっと楽しい深雪感覚が味わえた。
別荘到着後は、またしても雪かきに汗を流した。
その汗を温泉で流して、またしても夕食は豪華海鮮料理で岩内の夜は更けていった。
時:1月27日~31日
天気:連日の吹雪
山スキー仲間が岩内に温泉付き別荘を購入したので、
そこをベースにしてニセコ連峰を歩いてみようと総勢9人で出かけた。
安い航空券なので、初日は夜便で札幌泊。
翌日、レンタカー(ハイエースの一番大きいタイプ)で小樽経由で岩内へ向かう。
途中、余市の魚屋さんで豪華な海鮮類を買い出し。7800円也のアンコー1匹、3000余円の天然ヒラメ(座布団のような)1匹、毛ガニ9ハイ(1400円也・・・お値打ちだった)、ホッキ貝9個、ツブ貝、大きなマダラ1匹・・・。
ついでにニッカウイスキーの醸造所を見学して上等なウィスキーの試飲でいよいよマッタリ気分となり、本日はスキーどころではない。
峠を超えていよいよ岩内について、さらに野菜やコメを調達し、
山用ガスコンロのボンベ(カーマみたいな店で、なんとEPIが買えた)などを入手。
別荘は、標高100mの丘の上、岩内の街を見下ろす高台にある。
湾の向こうには泊原発が見える。
まずは入口のドアを開くために雪かき作業。
道路から玄関までの10mほどの斜面に道を切り開くだけでも1時間ほどかかってしまった。
部屋に入って薪ストーブに点火すると一気にあたたくなる。
浴室は木の浴槽で、53度の源泉があっという間に湯船をいっぱいにしてくれる。まさに源泉かけ流しである。
風呂上りのビールが格別であったが、その後の豪華海鮮づくし、
まさに「この世のものとも思われない」ごちそうであった。
29日
降り続く雪のために、昨日開いた道がすでにない。
別荘からシールで登行開始。
あけぼの学園までは除雪の跡がある道路をたどり、
学園のうしろから尾根にとりついた。海辺のせいで、
やや重の新雪が30~40センチのラッセル。
結構つらいものがある。
何しろ初めての山域なので、地図を確認しながら尾根に忠実に進んだ。
想定外だったのは、斜度が予想より不足しているのと、樹木の密度がやや濃いことである。天気も吹雪模様。一度だけ薄日が差しかけたがすぐに暗い吹雪に戻った。
ラッセルを続けること約3時間、高度計で650mを確認したところで
引き返すことにした。
岩内岳頂上は1090mだから、頂上まではまだ500m近くある。
下りも傾斜が緩いのでほとんど滑らない。
先頭は下りもラッセルを強いられてしまった。
もちろん登りのトレールを利用したのであるが、それでも滑らない。
ルート図のGPS軌跡が2本線になっているところは、
登りのトレールが消えてしまったところである。
ようやく、取り付点の上部に来たところで少しだけ急斜面があって、
そこだけはちょっと楽しい深雪感覚が味わえた。
別荘到着後は、またしても雪かきに汗を流した。
その汗を温泉で流して、またしても夕食は豪華海鮮料理で岩内の夜は更けていった。
北海道山スキー行(2) ― 2011/02/23 15:46
ワイスホルンGPS軌跡図
30日
今日も朝から雪。
岩内には岩内国際スキー場がある。
しかし、現在では一番短いリフトが1本だけ動いているだけで、
他のリフトは動いていない。
北海道でさえも、スキーヤーの減少でスキー場が閉鎖に追い込まれているのである。
このスキー場跡を登って岩内岳を目指そうと、
車でスキー場に向かった。
ところが・・・
リフトが動いていないスキー場に1台のスノーキャットがあり、
それを1日契約した10名の客にだけ開放されていて、
他のスキーヤーの入域を禁止しているということが分かった。
いろいろと交渉してみたが、「この斜面は1日10万円也で販売した
商品です」の1点張りで、とりつくしまもなかった。
やむなく再び車に乗って、
ニセコ方面に向かった。
車内で検討した結果、アンヌプリはこの気象条件では
リフト終点からの入山が禁止されていること間違いなしということで、
閉鎖されているワイススキー場からワイスホルンを目指すことにした。
地図に花園温泉と書いてあるところにはホテルが建っていて、
ここから先はラッセルの世界であった。
しかも重くて深い。
ワイススキー場に到達するだけも30分以上を要した。
まさに無人のスキー場には、なおも激しく雪が降り積もっている。
リフトに沿ってスキー場跡を上がったが、なかなか高度が稼げない。
ラッセルは、深いところでは太ももまでくるところもあった。
それでも粘って、リフトの終点、スキー場の最上端まであがり、
リフトの降車場が屋根付きテラスのようになっているところへ入り込んで昼食、その後、シ-ルをはずして滑走に移った。
昨日の岩内岳の尾根よりはやや斜度があるものの、
今日の深重の雪では全く滑らない。
結局、登りのトレースをたどることになったが、
それでも滑らないというつらい下山となった。
ようやく花園温泉跡のホテルに帰りついて、再び岩内へ。
ところが、別荘を前にして道路に降り積もった雪を4駆のハイエースが突破できない。腹の下に抱え込んだ雪の上に乗り上げるようになって、
車輪が浮いてしまったのである。
別荘から雪かきシャベルを持ってきて、全員で車の掘り出し作戦。
それがクリアした後は、再び別荘の玄関までの道普請。
やれやれ、豪雪地帯の映像をTVで見たり、
民宿の客として宿泊したりはするが、
当事者として雪かきをするのは初めての経験。
じつに大変なものである。
なんとか別荘に入って、薪ストーブに火をつければ
あとは極楽、温泉とご馳走が延々と続いた。
今夜は巨大なマダラの鍋である。
シラコが実においしい。
31日
今日は帰名の日。飛行機は夜便なので余裕がある。
大急ぎで掃除と片づけをして出発。
当初はニセコで昼まで滑る予定であったが、
千歳に近づいておいた方が良いだろうということで、
小樽経由で手稲ハイランドスキー場で半日滑ることになった。
雪質は上々、最も急峻なゲレンデのすぐ横の林に入ると、
ふかふか雪が荒らされずに残っていた。
おかげで
北海道に来て初めての心地よい滑走を存分に楽しむことが出来た。
小生にとっては、今シーズンの初滑りであった。
千歳空港では、お目当ての「ニシンの切り込み」を土産に買って、
名古屋への途についた。
山スキーとしてはやや不満足であったが、
全員がラッセルの訓練、吹雪の中の登行を経験できたし、
北海道の冬の海の幸を徹底的に堪能できたし、
とても満足感のある山行となった。
30日
今日も朝から雪。
岩内には岩内国際スキー場がある。
しかし、現在では一番短いリフトが1本だけ動いているだけで、
他のリフトは動いていない。
北海道でさえも、スキーヤーの減少でスキー場が閉鎖に追い込まれているのである。
このスキー場跡を登って岩内岳を目指そうと、
車でスキー場に向かった。
ところが・・・
リフトが動いていないスキー場に1台のスノーキャットがあり、
それを1日契約した10名の客にだけ開放されていて、
他のスキーヤーの入域を禁止しているということが分かった。
いろいろと交渉してみたが、「この斜面は1日10万円也で販売した
商品です」の1点張りで、とりつくしまもなかった。
やむなく再び車に乗って、
ニセコ方面に向かった。
車内で検討した結果、アンヌプリはこの気象条件では
リフト終点からの入山が禁止されていること間違いなしということで、
閉鎖されているワイススキー場からワイスホルンを目指すことにした。
地図に花園温泉と書いてあるところにはホテルが建っていて、
ここから先はラッセルの世界であった。
しかも重くて深い。
ワイススキー場に到達するだけも30分以上を要した。
まさに無人のスキー場には、なおも激しく雪が降り積もっている。
リフトに沿ってスキー場跡を上がったが、なかなか高度が稼げない。
ラッセルは、深いところでは太ももまでくるところもあった。
それでも粘って、リフトの終点、スキー場の最上端まであがり、
リフトの降車場が屋根付きテラスのようになっているところへ入り込んで昼食、その後、シ-ルをはずして滑走に移った。
昨日の岩内岳の尾根よりはやや斜度があるものの、
今日の深重の雪では全く滑らない。
結局、登りのトレースをたどることになったが、
それでも滑らないというつらい下山となった。
ようやく花園温泉跡のホテルに帰りついて、再び岩内へ。
ところが、別荘を前にして道路に降り積もった雪を4駆のハイエースが突破できない。腹の下に抱え込んだ雪の上に乗り上げるようになって、
車輪が浮いてしまったのである。
別荘から雪かきシャベルを持ってきて、全員で車の掘り出し作戦。
それがクリアした後は、再び別荘の玄関までの道普請。
やれやれ、豪雪地帯の映像をTVで見たり、
民宿の客として宿泊したりはするが、
当事者として雪かきをするのは初めての経験。
じつに大変なものである。
なんとか別荘に入って、薪ストーブに火をつければ
あとは極楽、温泉とご馳走が延々と続いた。
今夜は巨大なマダラの鍋である。
シラコが実においしい。
31日
今日は帰名の日。飛行機は夜便なので余裕がある。
大急ぎで掃除と片づけをして出発。
当初はニセコで昼まで滑る予定であったが、
千歳に近づいておいた方が良いだろうということで、
小樽経由で手稲ハイランドスキー場で半日滑ることになった。
雪質は上々、最も急峻なゲレンデのすぐ横の林に入ると、
ふかふか雪が荒らされずに残っていた。
おかげで
北海道に来て初めての心地よい滑走を存分に楽しむことが出来た。
小生にとっては、今シーズンの初滑りであった。
千歳空港では、お目当ての「ニシンの切り込み」を土産に買って、
名古屋への途についた。
山スキーとしてはやや不満足であったが、
全員がラッセルの訓練、吹雪の中の登行を経験できたし、
北海道の冬の海の幸を徹底的に堪能できたし、
とても満足感のある山行となった。
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