飯綱山と高デッキ2013/03/20 14:56

瑪瑙山から飯綱山~左が頂上、右が神社のピーク 

恒例となった戸隠山域での山スキー入門プログラム、今年は参加者が少なく低調だった。今年は例年にないほどの豪雪の年で喜んでいたのに、今回は2日前に高所でも雨。それが凍結して、雪面のコンディションは最悪。転倒して滑落する人まで出てしまった。

期間:2013年3月1日~3日
記録:
3/1 自宅20:10-土岐IC20:40-信濃町IC24:20-24:50ペンション・アコールデ
3/2(雪) 
スキー場9:00-9:30瑪瑙山(1748m)9:40-9:50雪原(1550mシール装着)10:10-11:00高デッキ山(1716m)11:20-13:00昼食(1400m)13:30-14:20東キャンプ場(1170m)14:30-15:30アコールデ(1260m)
3/3(曇り) 
  スキー場9:00-9:30瑪瑙山(1748m)-9:40雪原(1550mシール装着)9:50-10:50稜線(1816m)11:00-11:50飯綱山(1917m)12:00-12:10神社ピーク(1909m)12:20-12:45谷底(1330mシール装着)13:00-13:15登山道(1380m祠あり)13:25-13:45道路(1225m)-13:55中社スキー場(リフトで毛無山1520m経由)-14:25越水ゲレンデ下端-14:30アコールデ(1260m)
  アコールデ16:00-23:00名古屋

飯綱山と高デッキ(2)2013/03/20 15:00

瑪瑙山から高妻山~なかなかの鋭鋒である

3/2 昨夜の雪がたくさん積もっていてくれるといいなぁと期待して出発。しかし、スキー場はがりがりで、瑪瑙山の東斜面もバリバリに凍っていて、少しも面白くない。いつものように大雪原まで下りてシールを装着。高デッキ山へ向かうが、後続がついてこない。戻ってみると、Omさんが新調したスキーとビンディングの調節が悪くて、簡単に外れてしまい、その調節に手間取っていたとのことであった。高デッキ山の登りではクトーを装着した。

飯綱山と高デッキ(3)2013/03/20 15:03

瑪瑙山にて

さて、高デッキ山の西斜面、いつもの深雪なら急だが楽しい樹林滑降が出来るところである。しかし、今日の条件では難しいかもしれない。少々迷ったが、降りてみることにした。雪面は固いがゲレンデのように透明感のある凍結ではなく、エッジがよく効くので心配はなさそうである。いつものように気軽に滑り降りたが、後続が来ない。30分ほど待っても降りてこない。固い急斜面に立って待っているのはつらいので、木の根元の柔らかそうなところに足場をならしてなおも待つ。1時間近くたって、ようやくザーザーというエッジが雪面を削る音がして、みんなが降りてきた。Omさんの板が外れて流れたのをかろうじて見つけて回収したという事件が起きていた。さらに、Osさんが転倒滑落し、木にぶつかって止まったが、その打撲で足に力が入らないという。なんとか横滑りは出来そうなので、そこからはすべて横滑りで降りることにした。急斜面が終わったところで北側に回り込み、いつもの休憩地点で昼食。

飯綱山と高デッキ(4)2013/03/20 15:06

瑪瑙山から霊仙寺山~下方に、大雪原が見える

東キャンプ場までの緩斜面は、ルートファインディングが難しい。天気が良ければ高妻山を目印にしてまっすぐ進めばよいのであるが、全く見えない。小さな沢をいくつも回避しながらやや左寄りに下った。カラマツの大きな植林帯に入って、どうやら正解にたどり着いたかなぁと思っていると、前方にキャンプ場の小屋が見えてきた。しかし、クリークに阻まれて小屋に近づけない。いつもよりも大分左に寄って下ったらしい。結局、100mほど登り返して右に寄って下りなおしてキャンプ場に入った。
   キャンプ場からはいつものシール歩行でちょうど1時間、目指すアコールデについた。
   スキーやビンディングを新調した時は、ぶっつけ本番で山に入るのには注意が必要である。また、転倒しても止まらないような斜面には、入るべきではなかったかもしれない。大沼Sさんの打撲傷は軽くはなく、10日間を経た現在でも腫れが引かず、ズボンをはくときや自転車をこぐときに苦労している(病院には行っていないが…)。打撲が頭だったら深刻な事態になっていたかもしれない。大いに反省しなければならない。

飯綱山と高デッキ(5)2013/03/20 15:09

飯綱山頂にて

3/3 昨日の事故で参加者が激減し、本日の山スキーはMさんとたった二人だけになってしまった。Mさんはブナの木新入会員で、ボクとは初めての山行になる。しかし、熱田労山での長い冬山登山経験があって、スキーも若いころはパトロールで働いていたし、そもそもSAJ指導員だということなので何の心配もいらない。
   瑪瑙山から尾根通しで飯綱山に向かうのが最短距離であるが、途中の細尾根部分が凍っているのが嫌なので、遠回りでも霊仙寺山と飯綱山のコルをめざすことにした。瑪瑙山の東斜面は5センチほどの新雪がついて昨日よりはましになっていた。いつものように下の大雪原に滑り込み、コルに通ずる浅い谷の出合でシールを張った。
   到達した稜線はコルよりもやや飯綱山寄りの地点だった。そこからアップダウンのある稜線を伝って飯綱山へ。今年は積雪が多いせいか難なく通過出来た。頂上に着くと、10人ほどの登山者がいた。瑪瑙山から尾根通しで来たとのこと、途中の細尾根は怖かったそうである。