緑亭通信

田ノ原から朝の光の中の御岳山頂を望む


先週はハワイのマウナロア山に登った。
4167ｍ、高所順応もないままに登ったために、
思ったよりも手強い山だった。

今週は、定年退職を前にして山登りにはまりかけのＦさんとともに
紅葉の槍ヶ岳に登る予定だった。（目指すは百名山とか・・・）
それが月曜日の天気が雨模様だというので急遽予定変更して、
御岳の日帰り登山となった。

7：00虎渓山ＰＡ集合－中津川ＩＣ－9：20田ノ原（2190ｍ）9：30－
11：44王滝頂上（2936ｍ）12：04－12：30剣が峰（3067ｍ）13：12－（二の池）－（王滝頂上）－15：32田ノ原16：20ー20：00名古屋

南アルプスの奥に富士山が見えた


森林限界を越えて7合目に出ると、一面の雲海。
（この日、名古屋は終日曇天だったそうだ。）
雲海の上に、中央アルプス、南アルプス、八ヶ岳連峰が浮かんでいる。
その奥に富士が・・・

けが人を収容した直後のへりコプター

順調に高度を上げて、王滝頂上到着。
気温もまずまず、寒からず暑からず、
王滝頂上神社を過ぎて剣が峰に向かいかけたその時、
ヘリコプターが現れた。
見上げるとワイヤーがするすると降りてきた。
次の瞬間にはけが人を抱っこした救助隊員がぶら下がって
ヘリコプターめがけて上がっていく。

カメラを出すヒマもない、あっという間に二人の人影は
ヘリプターに吸い込まれてしまった。

去りゆくへりにお辞儀をしている二人組に聞いてみると、
捻挫で動けなくなった友人だという。
携帯電話で119番通報して、来てもらったのだそうだ。
ガスが濃くなると、民間へりしか上がってこないので、
視界のあるうちに県警ヘリに来てもらって助かったとのこと。
民間ヘリだと100万円超だから助かったわ・・・とのよし。

昔、捻挫した中学生を負ぶって田ノ原へ降りたことを思い出した。
今は携帯電話かぁ・・・

剣が峰頂上にて

高い山はあまり登ったことがないＦさん、
それなりに健闘して、3時間ちょうどで頂上到着。
糸土は、マウナロア山の高所体験が残っていたのか、
いつもの高度障害が全くでない。すこぶる快調である。

後ろには、乗鞍、穂高連峰、笠ヶ岳が雲海の上に浮かんでいる。
ところで、この頂上には2種類の標高表示がある。
3063ｍと3067ｍである。
どちらが正しいのであろうか？

国土地理院の地図にも二つの標高が併記されている。
どうやら三角点の位置が3063ｍで、最高点が3067ｍらしい。

二の池を経由して王滝頂上へ向かうトラヴァースの途中から
見下ろすと紅葉が・・・
今年は少し紅葉が遅れているようだ。