上関原発問題に関する3学会合同シンポ2010/09/26 11:37

「奇跡の海」(何冊か余分に買い取りましたので、ご希望の方は大沼までご連絡下さい・・2000円です)・・・表紙は、上関で非繁殖期の棲息域として初めて確認されたカンムリウミスズメ、世界中に4000~5000羽しかいないとされる第1級の希少種・・・それでも中国電力は工事を強行しようとしている・・・生物多様性条約COP10名古屋開催の年に


そう、上関原発予定地地先海面および周防灘は、瀬戸内海にかつてあった豊かな生物多様性がそのまま残っているホットスポット、まさに「奇跡の海」なのでした。
皆さんにお知らせした第5回3学会合同シンポジウムが、
南山大学で行われました。
残念ながら、地元の我々の力が及ばず、70人ほどの参加者で、
300人収容の大会場にしては、やや寂しい集まりになりました。
しかし、内容はとても素晴らしく、いかに上関の海と山がバランスのとれた生態系を形成し、様々な希少種が生き残り、清澄な地下水が海中に湧き出して、藻場の形成を支え、魚たちの揺りかごとなっているかが、
説得力のあるデータで示されました。

小生自身、世のため人のために働く科学技術者でありたいと思いながら生きてきました。それだけに、
同じ思いの人々が上関のホットスポットと、そこで持続可能な農林漁業を営む人々のために闘っていることを知って、とても感動しました。

奇跡の海2010/09/26 12:22

「奇跡の海」を買ってください!
ご注文あれば、手渡し、自転車による宅配に応じます。

南方新社という聞いたことのない出版社は鹿児島にある。
世のため人のために働く研究者集団の中心の一人、
ベントス(底棲動物)とりわけゴカイの専門家である佐藤正典さんが
鹿児島大学の教員だからかもしれない。

上関の海の生態調査費を助成したのは、
小生が助成金選考委員を務める高木仁三郎市民科学基金である。
基金の事務局の菅波完さんも「市民科学」についての論考を
この本に寄せている。

王滝村の「水と緑のふるさと基金」と半田市(1)2010/09/26 12:38

信濃毎日新聞の山越記者から新聞が送られてきた。
王滝村の「水と緑のふるさと基金」に下流域自治体として唯一
寄付金を送り続ける半田市について深くてていねいな取材を重ねた成果が記事になったのである。
(大きな記事なので、上下に分けて貼ることにした)

山越さんとは、本年7月の「生命流域シンポジウムin王滝村」を
開催した時に、会場である名古屋市民おんたけ休暇村でお目にかかって以来である。
彼は、その時も信濃毎日に大きな記事を書いてくれた。
その後、上流域長野県の県紙としての信濃毎日新聞の記者として、
下流域の取材を重ね、このような記事にしていただいたことに
敬意を表したい。

王滝村の「水と緑のふるさと基金」と半田市(2)2010/09/26 12:49

半田市もたいしたものである。
かつては木曽川水源を飲んでいたが、
長良川河口堰が完成してからは、やや汚れた河口堰の水を飲まされている。前に市長の榊原さんは、水源の木曽川への転換を公約して当選したが、水資源機構と愛知県の頑迷なる厚い壁に阻まれて果たせなかった。
新市長も榊原さんという人であるが、前市長の志を継いで、
王滝村への寄付金を続けているようである。

知多半島には、「生命流域シンポ」で分科会を担当していただいた
東浦町議の神谷さん、常滑市の前市議・杉江さんなど、
木曽川水源への復帰を訴える方々がいるが、まだ半島全体の声になっていない。
まずい河口堰に水を飲まされていることへの不満・苦情は多い。
しかし、愛知県や国に対してモノ申すことに憶病なのである。
このようなことは、まさに、地方の時代と言われて久しいにもかかわらず、いまだに中央集権、上意下達の悪しき秩序が壊れていない、この国の深い病の実情を示しているのである。

この悪しき構造に、水問題を突破口として改革のメスを入れて行きたいものである。
それにしても、下流域都市圏最大の水消費者である名古屋市が、
全く何もしようとしていない現実、まずもって、このことに市民の関心を呼び寄せて行かなければならない。

比叡山2010/09/26 21:49

比叡山頂上駐車場から琵琶湖


今年は忙しい。
生物多様性条約締約国会議COP10がこの10月に
名古屋で開催されるからである。
NGOサイドの活動だけでなく、様々な仕事が回ってくる。
お陰で、山登りはさっぱり状態。
5月連休に、豪華絢爛に白馬連峰にシュプールを刻んでからは、
ぱったりと山行きが絶えている。

わずかに、7月31日~8月 1日に開催された大豆畑トラスト夏祭りに参加して、白川町黒川の地歌舞伎小屋・東座に宿泊し、翌日、
御岳の展望台である白草山に登っただけである。

そして、9月9日、青春18切符の使い残りが1枚あった。
使用期限は、9月10日である。
どこかへ行こう…思いついたのが比叡山である。