葉山・焼山・八幡平2017(6)2017/06/03 17:13

小僧森山頂にて 


やがてブナ林が終わって森林限界を超えると、火口壁のリムが見えてきた。葉山は火山なのである。大きな爆裂火口が東北方向にひらけていて、リムは西側に半円形に続いている。リムにはいくつかのピークがあり、我々の到達点から見ると、小僧森、大僧森を経て、葉山山頂ピークに続いている。リムから立ち上がっている小僧森は思ったよりも急で細い。しかも風が強い。アイゼン組はどんどん登って行ったが、我々はここで方針の選択を迫られた。強引にシールで登るか、スキーを担いでツボ足で登るか・・・・結論は、スキーをデポしてツボ足で登ると決めた。なにしろ風が強いのである。

葉山・焼山・八幡平2017(7)2017/06/03 17:15

 小僧森から月山を望む


小僧森からの眺望は素晴らしい。南方から蔵王、飯豊、朝日、月山、栗駒山、鬼首の山々、船形山、面白山、大東岳と懐かしい山々が360度の視界を飾っている。足元には大きな爆裂火口がある。小僧森から先は藪が出ているところもあったり、小さな起伏が続いたりして、スキー向きではない。この風景に満足して下山を決める。

葉山・焼山・八幡平2017(8)2017/06/03 17:16

小僧森山頂から葉山山頂~目の前が大僧森で、その向こうが葉山山頂(山頂に小さな祠が見える)


 尊仏平まではスキーが良く滑って快適なツリーランだった。その下の急斜面は木が濃くて快適とは言い難かったが楽しく滑り、あっという間にキャンプ場についてしまった。駐車場に着くともう一台の車が止まっていた。ビジターセンターの係りの人が上がってきたのである。

葉山・焼山・八幡平2017(9)2017/06/03 17:19

小僧森から朝日連峰を望む



寒河江から最上川に沿って国道13号線を北上し田沢湖を目指す。途中、河北町の道の駅で昼食。優雅な展望レストランで名物という「肉そば」を食べた。生そばに鶏肉の平切りを並べてつゆをかけたようなものである。席からは葉山が西に聳えて、山頂部にちょうど小僧森が真白く見える。

葉山・焼山・八幡平2017(10)2017/06/03 17:21

河北町道の駅から葉山山頂部を望む~真ん中が小僧森


 
大石田のあたりから前方に鳥海山が見えてきた。真っ白だ。途中で出来かけの高速道路に乗ったり下りたりしながら新庄、横手、大曲と進み、角館を経て田沢湖高原温泉郷に入る。宿は、ネットで予約した「民宿そよかぜ」。見るからにみすぼらしい外観だったが、開業して5年目というご夫婦の頑張りが感じられて、とても良かった。温泉が素晴らしかったし、料理も心がこもっていた。ご夫婦の苗字はなんと大沼さん。我々は大沼という客の第1号だったそうである。