葉山・焼山・八幡平2017(11)2017/06/19 15:12

玉川温泉俯瞰~湯気が上がっている沢が、日本最大の湧出量を誇る場所


焼山(1366m)
 田沢湖から約1時間。玉川温泉の駐車場到着。料金100円を払う。駐車場からは玉川温泉の全景が見下ろされる。さて、焼山へはどこから取付くのだろうか。ひとまず、歩いて園内を一周することにした。
 天然記念物となっている北投石が生成するという湧出元からは、大量の湯が沸きだしている。pH1.2という強酸性で、湧出量(毎分数トン?)とともに国内最高だという。ござを持った人々がたくさん歩いている。すでにござを敷いて日除けの傘をさしながら寝転んでいる人もたくさんいる。その多くはガンなどの難病に侵された人たちのようだ。北投石に含まれるラジウムとラドンなどその娘核種によるホルミシス効果や、岩盤から来る温熱による治癒効果を期待して全国から集まっているのだそうである。

葉山・焼山・八幡平2017(12)2017/06/19 15:18

玉川温泉噴気孔

葉山・焼山・八幡平2017(13)2017/06/19 15:19

玉川温泉岩盤浴~屋根があるところだけでなく、あちこちでござを敷いてラドン浴

葉山・焼山・八幡平2017(14)2017/06/19 15:23

焼山登山口~ここから左手の残雪を登り、正面の台地の上に出る 


車に戻って身支度をし、スキーを担いで再び園内に入り、夏道登山道に取付いた。石の階段であるが、すぐに残雪で覆われるようになった。30mほど高度を上げたところで雪の平に出たが、その先がわからない。ようやく見つけた夏道と思われる急な溝を登っていくと、再び藪にぶつかった。3mほどの急なクマザサの段差を強引によじ登ると、ようやく雪原に出た。ここからは快適な緩斜面の登りが続く。

葉山・焼山・八幡平2017(15)2017/06/19 15:25

背景は森吉山 


頂上火口から流れ出ている叫沢を左手に見ながらなおも登ると、右手からの支流との合流点に出た。合流点に滑り降りたあと、支流と叫沢との間の尾根を進む。林層はブナからアオモリトドマツに変わっている。1250mあたりで支流が消えて、森林限界の上に出た。頂上までは落差100mほどである。しかし、残雪は頂上までは続いていないように見える。地図を見ると、夏道は焼山頂上を通らずに名残峠から後生掛温泉方面に抜けているように見える。ところが、目の前の藪に夏道が見える。なんだか頂上まで通っているような感じである。そこで、1290m付近にスキーをデポして、ツボ足でこの道を進んだ。途中で中年のカップルが降りてくるのに出会った。まさに頂上から降りてきたのだそうである。