第3回木曽川流域圏シンポジウムの報告(5) ― 2010/01/12 12:39

 第3部は、「生物多様性と木曽川流域圏」と題して流域各地で活動するグループや個人からの報告である。2010年10月に名古屋市で開催される生物多様性条約締約国会議COP10では、木曽川上流域の生態系サービスであるおいしくて安全な水や、農林産物を享受する下流域都市圏の責任として、上流域支援の義務が議論されるべきであるという文脈で設定されたテーマである。
 トップバッターは徳山ダム反対運動を中心的に闘ってこられた近藤ゆり子さん。つい最近出版された「徳山ダム導水路はいらない」(風媒社)の著者でもある。生物多様性に関連して、利用のメドが立たない徳山ダムの水を890億円もの追い銭をして木曽川まで運び、渇水時に木曽川中流域のヤマトシジミを塩害から守るという怪しげなこじつけ(環境維持用水というらしい)をひねり出した国土交通官僚どもの浅知恵(悪知恵)の紹介をされた。そもそも長良川河口堰建設によって長良川のヤマトシジミは壊滅状態になっているわけで、その下手人どもが木曽川のヤマトシジミを守るというのだから笑止千万である。

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