御嶽山(2)2015/11/04 00:05

6合目登山口ルート図


メンバー:大沼&大沼
コースタイム:
2015年9月21日(晴れ時々曇り) 自宅6:10-8:50中の湯登山口(6合目1800m)-9:45 7合目(2030m)-9:55ロープウェーからの道合流7合目(2080m)-10:49 女人堂(8合目2420m)10:58-12:00石室(9合目2800m)12:50-13:35女人堂13:45-14:14ロープウェー7合目-14:55中の湯登山口15:27-19:00名古屋
<感想>
 御嶽山は、子どもがゼロ才の時からほとんど毎年登っている山である。前回の噴火で3年ほど途切れているが、トレーニング代わりに年に3回登った年もある。ヒマラヤなどの高所へ行く時の高所順化のために出かけたこともある。もちろん山スキーの対象でもある。とにかく、我が家にとっては気軽に行ける3000m峰として貴重な山であり、毎日のように名古屋の町から遠望される山でもある。

御嶽山(3)2015/11/04 00:08

旧7合目の小屋(閉まっている) 

前日は目覚ましを5時半にセットして就寝。6時に出発して、車中でおにぎりをかじりながらノンストップで走る。これまでは王滝口からの登山がほとんどで、今回の黒沢口は初めてである。冬季にロープウェーからスキーで山頂を目指して、凍結した斜面に阻まれた敗退したことがあったが、今回は夏道でルートが少し違う。今日は9合目までしか行けないので、ロープウェーを使わずに高度差を増やすために6合目の中の湯登山口(1800m)から上がることにした。
 林道の終点は乗り合いバスの終点にもなっていて、ちょっとした広場になっており、すでに20台弱の車が止まっていた。ドスン式だが清潔な便所で用を済ましてから出発。空はあいにくの曇天で、ガスも低いところまで下りてきている。登山道は幅広く、ヒノキ材で階段がていねいに造られている。昨年の噴火で降った火山灰がまだ流れずに薄い層となってこびりついている。オオシラビソの森の中をひたすら登っていく。約1時間で7合目の小屋を通過するが、閉鎖されて久しい感じである。そこから約10分登ると、突然たくさんの人が現れた。ロ-プウェーに乗ってきた人々である。間もなく営業している茶店が現れた。これを通過してなおも登っていく。

御嶽山(4)2015/11/04 00:10

女人堂


さらに約1時間で女人堂到着。ちょうど森林限界で、上はハイマツとナナカマドだ。ガスは次第に上がってきて、時折山頂部が見える。剣ヶ峰そのものではないらしいが、そのあたりが見える。小休止して飲み物を飲む。ナナカマドの紅葉が始まっている。昨年の噴火の時は、このあたりから撮影されたビデオ映像がニュースで流れていた。

御嶽山(5)2015/11/04 00:12

頭上に石室が見える


2600m付近で緑の樹木は消えて、褐色の岩がごろごろした地形に変わる。あたりにこびりついた火山灰も厚みを増してきた。最後は急な階段状の岩の道をたどって石室到着。営業はしていないようであるが、小屋は開いていた。小屋の中を通り抜けると献花台が置いてあって、そこから先の登山が禁止されている。その献花台の横でコンロを出してラーメンを煮る。そこに信越放送TVの撮影クルーが現れて、インタビューされてしまった。ディレクターは、しきりに「噴火の犠牲者へのお悔やみの言葉とか、噴火の恐ろしさを感じつつ登ってきた感想」を聞きたがっているようなのであるが、こちらは家族で登ってきた御嶽山の思い出とか、火山列島に原発を54基も建設したのは無謀だったとか、山は本来リスクがいっぱいで自己責任で楽しむべき存在だとか、一向に期待したセリフが出てこないので長々としたインタビューになってしまった(きっとボツに違いない)。小生の後でボッカの人がインタビューを受けていたが、これは噴火の時の石室小屋の様子がリアルに語られていたので、想定通りだったであろう。そのボッカさんの話によると、今年の登山客は例年の1~2割だそうである。

御嶽山(6)2015/11/04 00:14

献花台の横でラーメンを作る


体も冷えてきたので石室を後にした。ちょうど2時間で6合目到着。高速道は渋滞していたが、それでも午後7時には帰宅できた。こんなに手軽に楽しめる3000m峰は他にない。スカッと晴れなかったが、実に楽しい1日だった。(翌日、ふくらはぎに筋肉痛。普段自転車で鍛えきれない筋肉である。もう少し山行日数を増やさなければならない)